名張毒ぶどう酒事件は2013年10月に第7次再審請求が最高裁判所で棄却され、弁護団は、11月に名古屋高等裁判所に第8次再審請求を申し立てました。しかしこの第8次再審請求も、2014年5月に請求が棄却されて直ちに異議を申し立てました。 
 

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  • 名張毒ぶどう酒事件の第8次再審請求
          
     有罪判決の認定では、ぶどう酒の中にニッカリンTという農薬が毒物として入れられたことになっていて、奥西勝さんは、事件の前年に茶畑の消毒のためにニッカリンTを買っていたため、犯人と疑われました。しかし新しい証拠によって、ぶどう酒の中に入っていたのはニッカリンTではない可能性の高いことが明らかになりました。 
     勝さんには、事件当時、奥さんの他に愛人がいて、自白ではこの三角関係の清算のために、妻と愛人の両方を殺害しようとしてニッカリンTをぶどう酒(宴会時のの女性用の飲み物)に入れたことになっています。しかし三角関係の清算のために妻と愛人の両方を殺害するというのは、理解できません。この方法では、ぶどう酒を飲む他の無関係の多くの女性達が亡くなる可能性が高く、私には理解できません。毒物がニッカリンTではないとすれば、この自白が事実に反していて信用できないことは当然です。
     勝さんは八王子の医療刑務所で自分の冤罪を晴らすという一念で、一日一日を生きています。人工呼吸の中、言葉を発することができない状態になりながら、弁護団や支援している人達に対する感謝の気持ちを必死に伝えようとしています。
     勝さんに再審開始決定が出たよということを伝えることのできる日が来ることを希望にして弁護団も一歩づつ努力を続けています。


    名張毒ぶどう酒事件奥西さんを守る東京の会


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